うちの会社では、
ろう者だけ作業帽のつばの色は緑色と決めている。
一般は紺色。検査は赤色。
保全はオレンジ色という風に区別している。
ろう者だけ緑色になっているのは、
安全のためだという。
ろう者はそのことでずっといやな思いをしてきた。
いくら訴えても「安全のため」と盾に、
ろう者の声を聞いてくれない。
安全だけでなく、
ろう者であることが外部から見て、
わかりやすくなって、いいという。
本当にそうなのだろうか?
そのことで最近になって、
個人的だが怒ピークになってきた。
事の始まりは、
2002年に今の職場に配属され、
しかもそこの課のろう者は、
俺1人しかいない。
だから一からろう者のことを教えなければならない。
そこの職場は一番最初のスタート工程なので、
大きな機械が何かと多いのだ。
大型プレスを扱おうとしたとき、
安全担当から危険だから禁止される。
作業範囲が限られてきて、やりがいを感じない。
このままなら転籍を希望すると要望。
その結果プレスを使わせていただくことに…。
そして、また発生。
今度はホイストだ。
免許取得したにもかかわらず、
安全担当より禁止される。
免許をもっているのに禁止とは不公平だと反論。
これもまたやらせてくれることに。
そしてホイストを使うときは、
ヘルメットをかぶらなければならない。
そのヘルメットのつばの色が一般と同じで問題視。
ヘルメットにもつばを緑色にしようというのだ。
また安全担当と話し合いになり、
「何かあったとき困る」
「どんという大きな音がしたらどうする」
とか根拠のないものばかり、
理由をつけてはだらだらと言ってくる。
ろう者はあぶないということなのか。
いままで、聞こえない理由で事故があったか疑問(聞こえる人はすべて安全なのか)。
今までの経験でいうと、
緑色のあの帽子は逆効果で、
偏見をうむきっかけになっている。
私だけでなく、
全社のろう者はずっといやな思いをしているんだよ。
と反論。
最後に、「ろう者の気持ちを聞いてほしい」と訴えた。
すると、
社内や全国的にもでうつ病が問題になっているせいか、
これまでとはうそのように、
俺からの声を引き受けてくれました。
でも、まだ決まったわけではない。
実は、その時点でぶち切れして職場放棄しそうになりました。
SL(係長)がボクの顔を見て分かったのか、
自分の思いをぶつけた方がいいとアドバイス。
危なかったな。
相手は善意のつもりでも、
「地獄へ続く道はつねに善意でしきつめられている」
まさにその通りだ。
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